2012年9月27日木曜日

谷中会議


東京への手紙 | Letter to Tokyo from Paul Weihs on Vimeo.

今年の春、私は黒沢美香さんから一通のメールを受け取った。。そこには上記の動画へのリンクが張られていた。動画を観て驚く。なんと自分が仲間達と踊っているではないか。しかも若い頃の私。美香さんはニューヨークはザ・キッチンで踊るアメリカ・コンテンポラリーダンス界のゴット姉さんこと、サラ・ミチェルソンさんからこのメールを受け取った。サラさんもこの映像に映っている私達を探している人物からメールを受け取った。私と仲間達であることが分かったので、私に辿り着いた次第。発信元はオーストリアはウィーンにすむPaul Weihsさんが、2000年に日暮里谷中霊園内の五重塔跡公園での集団即興パフォーマンスの様子を撮影したもの。私達は1989年から2009年まで前述の公園内で毎週火曜日と金曜日に集団で即興パフォーマンスを実践していた。そしてそれを谷中会議と名付けていた。谷中会議にはダンサーのみならず、音楽家、美術家、写真家、詩人、建築家などなど様々なジャンルの表現者が集まり、即興を手段とし新しい表現の可能性を模索していた。延べにすると相当な人数になるのではないだろうか。先輩ダンサーの黒沢美香さんも然り、サラさんも来日したときは谷中に通ってくれた。しかもサラさんからは谷中会議は、日本のジャドソン・チャーチだなんて嬉しいコメントをもらったことも。そして12年前にサラさんと同じ千駄木のゲストハウスに宿泊していたPaulさんが、彼女から私達の活動を聞いて飛び込みで撮影したのがletter to tokyo/東京への手紙ということだ。私は撮影されたことなど、とっくに忘れてしまっていた。しかし事の次第の整理がつくと、私達は早速Paulさんと連絡を取り合いこの9月に再会することとなる。そして映像に映っている4人のメンバーの12年後の表現活動や実生活、仕事の様子などのドキュメントを撮影した。このプロジェクトの話を上野桜木で代々上野寛永寺の畳を請け負ってきた老舗畳屋さん、そして現在は内装工事、一般建築もてがけるクマイ商店(株)を経営されている熊井千代子さんに話したところ急遽、熊井さんが運営するK's Green GalleryでPaulさんの映像作品の上映会が実現することになった。上野桜木近辺は美術館やコンテンポラリーのギャラリーなどが点在すると東京を代表するアートスッポットの一つ。千代子さんも1997年から続く地域のアートイベント、Art-linkの実行委員会の重鎮。K's Green Galleryもイベントの情報センターとして賑わいます。そして今晩と土曜日には福島は檜枝岐村の農民歌舞伎をドキュメントした映画も上映されます。http://artlink.jp.org/2012/artist/09/03.html
 
さて私達の上映会ですが明日の4日、午後7時より開始します。
作品はletter to tokyo 東京への手紙と新作 Estadio Insular 様々な痕跡を求めて
の二作となります。新作はスペイン、カナリア諸島のとある島の閉鎖されたスタジアムが
荒廃していく様を中心に、コミュニティの過去を遡る作品です。
上映会の後質疑応答の時間を設けています。
その後会場を撤収し、谷中霊園内の五重塔跡公園に移動。何年かぶりに谷中会議を再開したいと思います。参加自由です。ルール等は現地で協議いたしましょう。よろしくお願いします。




http://vimeo.com/32509651
Estadio Insular のトレーラーです。雰囲気がいいです。


K's Green Galleryの所在地


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